「春夏冬 二升五合」繁盛店にするための秘密のレシピとは?

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コーヒー好きな私は、ウチでもソトでも、コーヒーをよく飲む。余程好みの味のブレンドを出している店なら、毎日でも行きたくなるが、自分勝手に設定したハードルはかなり高い。ソトで飲むには、味と値段がイコールか、それ以上でないと通う気にはならなし、落ち着いてゆっくりできる場所を選びたい。だから、ほとんどは、「ウチcafe」だ。

その中で、だた、一軒だけは、週に一回は通う店がある。
それも、コダワリ以下の喫茶店だ。
コーヒーの味は、ウマくもマズくもなく、そこそこで普通。知らないおばあちゃんにイキナリ話しかけられる時もあり、ざわざわしている。キレイなウエイトレスが居るわけでもない。何処にでもある普通の商店街の喫茶店だ。だから、これからも、Leaf[リーフ]の様な雑誌に載るようなコトは無いだろう。

半年程前から行くようになった居酒屋に、たまたま隣の席になった時から、いつしか、たわいの無い事を喋り合うようになった。それが喫茶K(※Kは仮称)のマスターだ。居酒屋で馴染みになったのに、初老のマスターはお酒が飲めない。下戸だ。だから、いつも決まって、ごはんと数種類のおかずを注文する。大阪の出身なので時々はモダン焼きを注文するが、その時は飲めないのに酎ハイを注文して、2口くらいで真っ赤になる。結構遠い街から毎日市バスに乗って通っているとのことだ。

なんでも、若い頃にダートコーヒーの営業マンだったらしく、自分の担当店が「お客も少なく、廃業しようと思っている。」ことを店主から聞かされる。「そんな甘くないよ。」と周囲に反対されながらも、その店を引き継いで、夢だった自分の店を持つ。今から30年以上前のこと。潰れる寸前だったその店は、前の店主は店のコトなどオカマイナシで、もう手入れはされていなかった。慣れない大工仕事を素人の自分でしたらしく、今でも立つとやんわり落ち込む床がある。よく見ると厨房の中の壁のタイルも危なっかしい。手作り感200%くらいの店だ。その時が一番働いていたと笑いながら、居酒屋で焼きそばを食べながら話をしていた。

ある日、いつもの居酒屋で一緒になった時、お愛想で
「今度お店に行きますわ。」
「たいした店やないんで、来んでええで。」
なんて、話してた。しばらくは行かなかった。

初めて行ったのは、ペーパーフィルターを買うのを忘れてて、スーパーに行った帰り道。
満席でもなく、店の外に行列ができているわけでもなかった。メニューを見ても、アリキタリなものばかり。コレといって看板メニューはない。普通の味のコーヒーをゆっくり飲む。マスターとじゃれながら話をして、気分転換。気づくと満席。すると、入れ替わり立ち代り、お客さんが入ってくる。そこそこで、コーヒーを楽しみ、20−30分ほどで、店を出て行く。満席の時でも、コーヒーを飲んでしまったお客さんが会計を済ませ、そそくさと店を出て行く。お客さん同士は知り合いでもなく、気を使っている風にも見えない。絶妙なタイミングで出て行く。だから、お客さんが途切れることは無い。回転率が良いので店にとってはありがたいことだ。そして、気が付いた。

「喫茶K」は繁盛店だ。

どうしてか?と思い、しばらく通った。コーヒーを飲んで過ごした数ヶ月後に分かった。
繁盛する店を作る基本。マスターは、それをコツコツと実践してきた。
そのベースのソースは、ターゲット・マーケティング
マスターはそれをほんの少しアレンジをして、いつも普通のコーヒーを入れている。
それは、デジタル思考では出来ないこと。
それは、秘密のレシピ! そして、シンプルな考え方。

秋がナイ=商い=商売 二升=〼〼=益々 五合=半分(畳の半畳)=繁盛 (photo in handle-name「K」)
秋がナイ=商い=商売
二升=〼〼=益々
五合=半分(畳の半畳)=繁盛
(photo in handle-name “K”)

喫茶Kは、繁盛店。でも、何処にもある喫茶店。それでも、店の玄関は自動ドア。
ゴトゴトと開閉の時に音がする。今にも潰れそうだ。
最初に行ったのは、半年ほど前のこと。

その「秘密のレシピ」は、セミナーなどでご紹介いたします。

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